グアム観光で美しいビーチが大人気!日本人旅行客も多いグアムですが、治安が良くないエリアも正直存在します。今回は人気の観光地であるグアムの治安について、夜の様子や治安の悪いスポット、特に女性が気を付けたいポイントなど知っておきたい情報をグアム出身者であるの私たちがご紹介します。
グアムの治安は悪い?大丈夫?
世界中から多くの観光客が訪れるアメリカはグアムは、治安の良い都市として人気高い観光リゾート地。2024年8月現在、外務省の海外安全ホームページにも危険情報はなく、また18年以上住んでいて、また毎年帰国しても安心して観光できると言えます。
とはいっても、日本に比べるとスリや強盗、車上荒らしといった犯罪が多くなっているため、日本と同じ感覚で歩き回るのはおすすめできません(海外のどこでも同様ですが)。基本的に日中であれば問題ありませんが、人通りの少ない夜の時間帯は事件に巻き込まれる可能性もあるため注意をしましょう。
今回はグアムの夜の様子や治安の悪いエリア、注意すべきポイントなどをご紹介します。女性のひとり歩きや子連れ旅行についても説明しますので、旅行予定がある方はぜひ参考にしてください。
グアムの夜の治安
グアムで夜間に出歩く・出かける時は、どんな場所でも一人歩きはおすすめしません。ホテルやショップなどが立ち並ぶ中心街は人通りも多いですが、犯罪に巻き込まれる可能性もゼロではないのは、万国共通といえるでしょう。
特に女性の夜間の一人歩きは、不審者から声をかけられたり、ひったくり被害などに遭ったりするリスクが高い治安が悪い時間帯となることを忘れてはいけません。また深夜になると街灯が消えより暗くなるだけでなく、女性1人や少人数、子連れ旅行の場合はできるだけホテルで過ごすか、時間帯にあった行動をしましょう。
どうしても外出が必要な場合は、タクシーを利用するなど、安全な方法で移動するのが安心です。
グアムで治安が悪い要注意エリア・スポット
では、グアムで治安が悪いとされるエリアやスポットを紹介します。グアム旅行の定番エリア・スポットは、観光客を狙った犯罪が多く報告されている場所でもあります。危険を避けるためにも、ぜひチェックです。
1.タモンエリアの夜間の治安・注意点
グアム観光の中心地となるタモンエリア(Tumon area)(ホテルロード)。多くのリゾートホテルや高級ブティック、レストランやお土産ショップなどが立ち並んでおり、観光者の宿泊先としても人気のエリアです。
定期的にパトロールも行われているため、日中は比較的治安の良いエリアですが、夜の観光にはより注意が必要です。特に真っ暗でひと気のない場所は、観光客を狙ったスリやひったくりが多く発生しています。
ディナーでタモンエリアを利用する方も多いと思いますが、比較的早い時間帯に夕飯を済ませるか、近い距離でもタクシーや配車アプリで移動することを検討しましょう。
2.ハガニアの夜間の治安・注意点
グアムの首都であるハガニアは、タモン地区の隣にあるエリアです。
スペイン広場や美しいハガニア大聖堂などの観光スポットが多く点在していますが、タモン地区に比べて観光客が少なく、人口もわずか約1,000人ほどです。静かな時間を過ごすには素敵なエリアですが地元住民でも滅多に歩きませんし、人通りが少ないため、一人で観光する際は犯罪に巻き込まれないよう用心する必要があります。
特に日没後は街灯もやや少なめとなり暗くなり、さらに人が少なくなるので、できるだけ日中に観光するようにしましょう。
3.ジーゴや住宅街の夜間の治安・注意点
グアムの北にあるジーゴという場所や、その他デデド、その他全ての地域で注意したいのは、レンタカーなどでふらりと夜間に散策ドライブに行かないことです。レジデンシャルな場所では警備員さんがいる所もありますが、いたずら目的で近寄ってきたり、観光者=つまり不審者ということで不信感をもった人が銃を向けてくる可能性もあります。道を誤ってしまった場合は、即Uターンをしてメインロードを戻るのが賢明な手段です。
4.深夜のビーチや人通りが少ない路地裏
どこの国でも基本的に同じかと思いますが、深夜のビーチや人通りが少ない路地、路地裏は行かないことです。たとえ酔っ払っていたとしてもぜひ覚えていてください。
ほかにも、(恋人岬近くの)タンギッソンビーチや(タモン)マタパンビーチなどの穴場ビーチは人通りが少ないため、観光時は貴重品を持ち歩かないようにすることが大切です。
※パンビーチは、ホリディリゾートホテルとクラウンプラザリゾートグアムの間
(古)フィエスタグアム→(新)クラウンプラザリゾートグアム
グアムで観光客がどんな被害が多い?
グアムで観光客が被害に遭いやすい犯罪は、主にひったくり、置き引き、車上荒らしの3つです。観光客が多いタモンエリアや人気ビーチで事件が多発しているため、貴重品の管理で油断しないよう気を付けることです。
1.強盗・ひったくり・置き引き
強盗やひったくりなど、日本人旅行客がもっとも被害に遭いやすい犯罪です。ビーチやショッピングモールなど商業施設などをはじめ、ホテルや空港、レストランなどでの被害が報告されています。特によくやりがちなスマホや財布を後ろポケットに入れていたり、カバンを開けっ放しでいると狙われやすいため、貴重品は必ずチャック付きのカバンに入れて持ち歩きましょう。
また、ビーチでの遊泳中やレストランでの注文時は、置き引きの被害に遭いやすいため、常に荷物から目を離さないようにすることが大事です。
それから被害に遭ったからといって、犯人を無理に追跡したり問い詰めたりするのは控えましょう。アメリカ領のグアムでは銃社会のため場合によっては命に関わる危険もあるので、落ち着いて警察署や日本領事館に連絡する方が賢明です。
2.レンタカーを狙った車上荒らし
グアムでは、レンタカーを狙った車上荒らしの被害も多く報告されています。特に、ビーチやショッピングモールの駐車場、人気観光地で被害に遭いやすいため注意をしましょう。
実際に、観光名所の駐車場にレンタカーを停めていたところ、何者かに車の窓ガラスが割られて盗難被害にあったという事件もあります。車を停める際は車内に荷物を置いたままにせず、パスポートや財布などの貴重品は必ず持ち歩くようにしましょう。
車上荒らし未遂体験
実際グアムの友人がダイビングのために、着替えて車から出たところ、忘れ物があり車に戻った際に、車内をがっちり覗かれていたことを目撃し「Yo, what’s up」と声を掛けたところ攻撃してきそうな態度を一瞬見せてきたのですが、ダイバーの仲間がいることを察知して、ドライバーの女性と共に急いで逃げていったという経験があります。
グアムで被害にあわないための防犯対策
最後のまとめになってきますが、グアムで犯罪被害に遭わないための防犯対策をご紹介です。どれも簡単にできる対策ばかりなので、安全に旅行を楽しむためにも、ぜひチェックしてみてください。
1.早朝・夜間の暗闇での外出を控える
辺りが暗い早朝や夜間の時間帯は、なるべく外出を控えるようにしましょう。前述した通り、夜間は日中に比べて強盗やスリなどの犯罪が発生しやすい傾向にあります。
特に女性の被害が多く報告されているため、身の安全を守るためにも、夜道でのひとり歩きには十分注意が必要です。見知らぬ人に声をかけられても絶対に着いていかず、危険を感じたら、大きな声で叫んで周囲に助けを求めてくださいね。
2.貴重品はできるだけ持ち歩かない
グアムではスリやひったくりの被害が多いため、観光時の荷物は最小限に抑えることが大切です。貴重品はホテルのセーフティーボックスに入れ、現金もなるべく持ち歩かないようにしてください。グアムはキャッシュレスでの支払いが主流となっているため、現金が少なくても困ることは少ないでしょう。
また、外を出歩く際の服装にも注意が必要です。高級時計やブランドバッグなどを身に付けていると、間違いなくスリに狙われやすくなります。ショッピング直後で荷物が多いときも被害に遭いやすいので、周囲に目を配りながら安全を確保することが大切です。
3.車道側に荷物を持たない
走行中の車から盗難被害に遭う可能性もあるため、荷物は車道側と反対側に持つようにしましょう。人通りの少ない道で後方からバイクや車が近づいてきた場合は、特に注意が必要です。
また、歩きながら電話やメールをしていると、ひったくりのターゲットになりやすいので、携帯は常にカバンに入れて持ち歩くと良いでしょう。
4.ひと気のない場所や夜の海岸を避ける
スリや強盗、ひったくり、車上荒らしなどの犯罪は、主にひと気のない場所で多く報告されています。昼間は観光客が多いタモンエリアや人気ビーチでも、夜には人が少なくなるため被害に遭いやすくなるでしょう。
商業施設やレストラン、ショップなどが閉まる時間帯を目安に、薄暗い場所には出歩かないようにしてください。
グアムで犯罪被害!?事前連絡先チェック
グアムで思わぬ犯罪や事故、トラブルに巻き込まれたり、事件に逢ってしまった時に焦ってしまわないよう、事前に緊急連絡先をメモしておくと安心です。
パスポートのコピー
グアム旅行前に、日本でパスポートのコピーをとっておくと色々と便利です。というのは、万が一パスポートの盗難や紛失に遭ったとき、コピーを所持しているほうがスムーズに手続きを進められるからです。
グアムでパスポートを無くしてしまった!!という時、在ハガッニャ日本国総領事館に行き「帰国のための渡航書」を申請することになりますが、例えば泥棒にパスポートの入った鞄を取られてしまった場合でも、パスポートの写しがあると安心なのです。
それだけでなく、クラブやバーなどで、原本ではなくパスポートのコピーで身分証明が提示可能な場合もあります。
パスポートをなくすと相当面倒なことになるので、原本パスポートはホテルのセーフティボックスに預けておき、現地ではコピーを持参するのも1つの案としておすすめです。
緊急通報先
万が一グアムで犯罪に遭遇したら、まずグアム警察に連絡するようにしましょう。グアム中心地にあるタモン交番と北部にあるデデド交番の電話番号は下記の通りです。
- タモン交番:(+1-671)649-6330/9526
- デデド交番(北部):TEL(+1-671)632-9808/9811
またグアムでは、警察・消防・救急関連の連絡はすべて911でつながります。緊急事態の場合は911に電話をかけ、事情を説明してください。
在ハガッニャ日本国総領事館
グアムで犯罪被害に遭って困っている場合は、在ハガッニャ日本国総領事館に相談してみるのもおすすめです。日本語が通じるので、警察への届け出が難しい場合やパスポートを紛失した場合にも、必要手続きのサポートを受けられます。
総領事館はハガニア地区にあり、直接訪問するか、電話での連絡が可能です。詳しくは在ハガッニャ日本国総領事館の公式サイトを参照してください。